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高校を中退して
俺の初めてのバイトの面接は漫画喫茶だった
他にも幾つか電話はかけたのだが
年齢やタイミングの悪さで断られた

ゲーセンの隅っこにあるような小さな漫画喫茶で
広告に掲載されて2日ばかし経って電話した

とにかく金は欲しかったが
人と余り関わらなくていいようなバイトを選びたかった

然程遠い場所でもないのに
10メートル程離れて母親が後ろから自転車でつけて来たのが忘れられない
漫画喫茶の前で面接の時間を待っている間
駐車場の奥に見えた小さな母親の姿を見つけて
「何で着いてくんの」
と叫んだ、俺の姿を確認すると
親は何も言わずそのまま自転車で走り去っていった
あの時は本当に腹が立った

面接は普通に落ちた

2回目は新しく出来たコンビニ、
接客業は向かない俺がとにかく職を選ばないという理由で選んだ
面接官に
「お客さんに向かってニコッと出来る?」
空気を読まれたらしい

3回目は近くの焼肉店
前回が余りにも軽装だった為「綺麗な服装」で挑んだ
「どんな理由で働きたいと思った?」
「片親なので母親の助けになればいいと思って」
「私の事、見た事ある?」
少し悩んだが即答
「あります」
単純にありがちな顔だから
何処かで見ている可能性があるかもしれないと思った

4回目はパン工場
どんな服装でもどんな学歴でも雇って貰えると有名な場所だが
仕事は立ち仕事で結構キツい
電話で予約、次の日に集められ即決定
本当の「初めてのバイト」、短期(2週間)だけど
大体朝の9時辺りから夕方の5時まで

3日目が雨降りだった
いつもはチャリンコで通勤していたのに
電車で行かなければならず
道が分からず遅刻
散々迷った挙句家に帰って無断欠勤
電話がかかってきてそう言ったら
何となく言い訳みたいだった

それ以来バイトはしていない

そもそも俺の中に
「中退者(中卒)だから雇われない」
という気持ちがあった訳で
何となく投げやりだったり

「やる気の無さ」を見抜かれているとよく言われる
そこを「甘やかされている」、
「ワガママ」というのかもしれない

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